FUKADA’ S WORK FILE
HAYATO
ARIZUKA
九州支店 サルベージ課
蟻塚 隼人2020年入社
- 海洋生産管理学科卒
船を救うため
海に向かう。
トラブルに見舞われた船体を救助。
サルベージ課の主な仕事は、座礁や衝突などの事故、あるいは故障といったトラブルに見舞われた船体の救助や撤去です。お客様から要請を受けると、まず状況をしっかり確認し、それをふまえて作業課や海上員と相談しながら作業方法を決め、必要な船舶や資機材を確保した上で、自身も現場に駆けつけて作業に臨みます。
特に救助については切迫した状況である場合も少なくないので、変化する状況を見極めて臨機応変に対応することで、救助成功を目指します。また、出動要請はいわばSOSコールで、お客様は困惑した状況の中で連絡されているため、できるだけお断りしないよう、他部署の協力をあおぎながら対応にあたっています。
この仕事は海が相手で、たとえ同じ船で同じ場所だったとしても、海のコンディションによって現場は様変わりします。そこでは経験がものを言いますが、自分でもできるだけ海況などを前もって調べられるだけ調べ、あらゆるリスクを想定しながら現場に向かうようにしています。

船体も環境も救うことができた体験。
入社して2年目の冬、港内で発生した貨物船座礁の現場が印象に残っています。作業責任者は上司が務めており、私はその補佐として関わった仕事でした。総トン数約9500トンの貨物船には穴が開き、燃料油が漏れ出していたため、まずその対応が求められました。そこでポンプを運び入れ、船体に残っている油をすべて抜き取り、穴が開いた部分の仮防水処理を行いました。
その後、タグボートで船体を引っ張り、座礁から9日後にようやく本船の離礁に成功しました。事故もなく無事に救助に成功し、何事にも代えがたい達成感を覚えました。街から近い現場だったこともあって地元の注目度も高く、やりがいのある仕事でした。
入社して2年目の冬、港内で発生した貨物船座礁の現場が印象に残っています。作業責任者は上司が務めており、私はその補佐として関わった仕事でした。総トン数約9500トンの貨物船には穴が開き、燃料油が漏れ出していたため、まずその対応が求められました。そこでポンプを運び入れ、船体に残っている油をすべて抜き取り、穴が開いた部分の仮防水処理を行いました。
その後、タグボートで船体を引っ張り、座礁から9日後にようやく本船の離礁に成功しました。事故もなく無事に救助に成功し、何事にも代えがたい達成感を覚えました。街から近い現場だったこともあって地元の注目度も高く、やりがいのある仕事でした。


もっと注目されてもいい重要な仕事。
事故はいつ起こるか予想がつかず、当社も24時間365日体制で日々業務にあたっており、夜間や休日に急遽サルベージの現場が発生することもあります。切迫した状況の中で救助の道筋を立て、無事に現場を終えた時は、この仕事をやっていてよかったと感じます。特に座礁現場から船体を救助する際は、自分は船上にいるのですが、離礁した瞬間に船体がふわっと水面に浮揚した感覚を感じるため、その時に作業が一区切りついたと思い、ホッとするとともに達成感を覚えます。
また、サルベージ以外にも、アンカーなどの落下物の回収や、海難事故に伴って発生した岸壁の補修、灯台の製作など、さまざまな案件に関わる機会もあるため、大変なこともあるもののやりがいのある仕事だと感じています。
海難事故における人命救助は、ドラマや映画で取り上げられたこともあってよく認知されていますが、船体救助を行うサルベージももっと注目されていい重要な仕事だと自負し、使命感をもって取り組んでいます。
入社理由
海が好きで、大学では航海士を目指して勉強していました。航海実習中に、船舶無線で時折、他船の事故情報が流れてくることがあったのですが、その時ふと、「人命は海上保安庁が救助するけれど、残った船体はどうするのだろう?」と疑問に思ったのが、サルベージを知る最初のきっかけになりました。
いろいろ調べてみると、サルベージを手がける専門の会社があるとわかり、その大手である深田サルベージ建設が学内説明会でキャンパスを訪れた際に、詳しく話を聞きました。採用担当者の人柄も良く、何より「ひととは違う仕事」であることが、変わったもの好きの自分の性格にぴったりだと感じ、志望しました。

オフタイム
結婚して小さい子どももいるので、休日は公園や、子どもがお気に入りのテーマパークに出かけるなどして、家族で過ごすようにしています。家族と過ごす時間が、次の仕事へのモチベーションにつながっています。