FUKADA’ S WORK FILE
RISEI
TANAKA
東京支社 海洋開発部
田中 理誠2014年入社
- 海洋工学部 海事システム工学科卒
海のプロとして
限界に挑む。
実績のない新しい案件に挑戦。
海洋開発部では、主に深海機器を使用した資源調査などを行っていますが、私はそれらとは少し異なる業務を担当しており、調査会社からの依頼で、深海機器の代わりに調査機械などを近海船に搭載して実施する作業案件に携わっています。
たとえば、海上での建設工事に関する調査や、防衛事業の海上試験支援などですが、こうした案件は過去に実績のない新しい相談事項が多く、当社で対応可能かどうかの検討から入ることになります。なかには、リスクを考えると引き受けるのが難しいような案件もありますが、当社を頼って相談してくださっていると思うと、安易に「できない」と結論づけるわけにもいきません。想定されるリスクを洗い出し、可能な方法を考えることで、当社で対応できる領域を広げられるようチャレンジしています。それが、深田サルベージ建設の限界を高く引き上げることに繋がると考えています。

大事なことに気づかされた一言。
先輩や上司から離れ、ある程度自身で判断をしながら仕事を進めなければならないポジションに就いた頃のことです。作業の計画書を作成するのは私の担当業務ですが、細かい作業手順や方法については現場の作業員に任せていたところがありました。ところがあるとき、作業員の方から「全部こっちで考えないといけないのか?」と叱責され、ハッとしました。
どれだけ具体的に踏み込んで計画を練るかによって、作業に要する時間は変わり、それはそのまま工数やコストに影響してきます。現場作業の安全性を担保したうえで、お客様のご要望やご予算にも合う計画を立て、お客様と交渉することこそが自分の仕事。そう気づかされ、それからはお客様と現場の両方に納得してもらえる落としどころを探り、見定められるようになりました。
先輩や上司から離れ、ある程度自身で判断をしながら仕事を進めなければならないポジションに就いた頃のことです。作業の計画書を作成するのは私の担当業務ですが、細かい作業手順や方法については現場の作業員に任せていたところがありました。ところがあるとき、作業員の方から「全部こっちで考えないといけないのか?」と叱責され、ハッとしました。
どれだけ具体的に踏み込んで計画を練るかによって、作業に要する時間は変わり、それはそのまま工数やコストに影響してきます。現場作業の安全性を担保したうえで、お客様のご要望やご予算にも合う計画を立て、お客様と交渉することこそが自分の仕事。そう気づかされ、それからはお客様と現場の両方に納得してもらえる落としどころを探り、見定められるようになりました。


海のプロとして力を発揮できたとき。
お客様のなかには、調査・研究を専門にされているため、海についての知見をあまり持ち合わせていない方もいらっしゃいます。そうした方々に、海のプロとして作業計画のご提案をさしあげ、最終的に作業がうまくいって「深田に頼んでよかった」と言っていただけたときが、一番うれしい瞬間です。
また以前、海難救助のサルベージ事業に携わっていたことがありました。島などに座礁している船を曳船で曳き下ろしたり、造船所で倒れた船をクレーンで吊降ろしたりなどしました。新規に架設する橋梁ブロックなどと異なり、船舶建造時の図面だけでは現状の浮力がどの程度かわからない上、船が浸水していたり傾いている状態のため、クレーンで吊り上げたりする際の負荷が正確に算出できません。そうしたなか、最終的に船が浮いたときは、うれしく思うとともに、「これで救助できる」とホッと胸をなでおろしてもいました。
入社理由
大学では海洋工学部に所属しており、航海士を目指して勉強していました。その実習中、練習船で関門海峡を通りがかった際、前方から、見たこともない巨大な船がこちらへやってくるのが見えました。深田サルベージ建設の起重機船「武蔵」で、そのインパクトの大きさに圧倒されました。それが、サルベージ業界に関心を持ったきっかけです。最終的には、航海士は世の中に少なからずいますが、遭難船を救う人はそれほどいないのではないかと考え、サルベージ業界を志望しました。なかでも深田サルベージ建設を選んだのは、建設工事や資源調査など幅広い事業を手がけていることが理由です。

オフタイム
休日は子どもと過ごすようにしています。にぎやかな家庭を望む妻の意向もあり、この少子化のご時世において、わが家は娘3人。最近では、長女が三女の面倒を見るなどお姉さんぶりを発揮しているのを目にし、子どもの成長スピードを実感しています。写真は、近所の公園に水遊びに行ったときのもの。こうした何気ない休日が、仕事へ向かう活力につながっています。